燃料費や車両のリース料は毎月先に出ていくのに、配送報酬の入金は翌月末。業務委託で働く軽貨物ドライバーの資金繰りは、この「ずれ」で苦しくなりがちです。この記事では、確定した配送報酬をファクタリングで早く受け取る仕組みと、対象になる報酬・ならない報酬、必要な書類を整理します。
軽貨物ドライバーの資金繰りが苦しくなる理由
業務委託の軽貨物ドライバーは、配送した分の報酬を月単位でまとめて受け取るのが一般的です。締め日と支払日は委託元によって違いますが、「月末締め、翌月末払い」のように、働いてから入金まで1〜2か月あく形が多く見られます。
一方で、燃料費、車両のリース料や維持費、任意保険、駐車場代、高速代といった費用は、報酬を受け取る前に出ていきます。とくに始めたばかりの時期は、最初の入金が来る前に、車両の準備費用と1〜2か月分の生活費を自分で持っておく必要があります。
この「先に払って、あとで受け取る」構造は、制度の面でも残っています。2024年11月に施行された特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス法)は、発注者に対し、給付を受領した日から60日以内のできる限り短い期間で報酬の支払期日を定めるよう求めています(第4条)。ただし60日は上限であり、翌月末払いはこの範囲内です。つまり、法律は極端な遅れを防ぐものであって、入金までの待ち時間そのものを無くすものではありません。
ファクタリングで配送報酬を早く受け取る仕組み
ファクタリングは、お客様が委託元に対して持っている「確定した報酬を受け取る権利」(売掛債権)を、ファクタリング会社が買い取る取引です。買取代金は、報酬の額から手数料を差し引いた金額で、当社の場合は電子契約のあと最短当日にお振込みします。
お金を借りるのではなく、権利を売る取引なので、借入とは違って返済の予定は発生しません。金融庁も、ファクタリングは法的には債権の売買(債権譲渡)契約であると説明しています。売掛債権は原則として自由に譲渡できることが民法に定められています(第466条第1項)。信用情報機関への照会や記録もありません。
方式は2つあります。委託元に知らせずにお客様と当社の二者で行う「二社間」と、委託元の承諾を得て三者で行う「三社間」です。二社間では、支払日に委託元からお客様の口座へ入金された報酬を、お客様から当社へ送金していただきます。三社間では委託元から当社へ直接支払われるため、お客様の送金手続きはありません。ドライバーの方の多くは、委託元との関係を変えたくないという理由で二社間を選ばれます。違いは二社間と三社間の違いにまとめています。
対象になる報酬・ならない報酬
対象になるのは、業務委託契約(運送委託契約など)に基づいて確定した配送報酬です。請求書、または委託元が発行する支払明細で、金額と支払日が確認できる状態になっているものが買取の対象になります。個人事業主としてご自身で確定申告をしている方は、ほぼこの形です。
対象にならないのは、次のような報酬です。
- 雇用契約で働いている運転手の給与・賃金:正社員・契約社員・アルバイトとして会社に雇われ、給与として受け取っている場合は、給与債権の買取になります。給与を受け取る権利の買取の形をとる「給料ファクタリング」は、金融庁と最高裁判所が貸付に当たると判断しており、当社では扱いません。詳しくは給料ファクタリングとは何が違うのかをご覧ください
- まだ確定していない報酬:今月これから走る分や、締め日前で金額が決まっていない分は、債権として確定していないため対象外です
- 他社にすでに譲渡した報酬:同じ報酬を二重に譲渡することは契約違反になります
自分が業務委託か雇用か分からないときは、契約書の題名と、報酬の受け取り方で見分けられます。「業務委託契約書」「運送委託契約書」を結び、請求書や支払明細で報酬を受け取り、確定申告を自分でしているなら業務委託です。「雇用契約書」「労働条件通知書」があり、給与明細が出て、社会保険に会社で加入しているなら雇用です。
必要な書類と、申込の流れ
当社でご用意いただくのは、次の3点です。
- 請求書(買取をご希望の分。スマートフォンの写真で結構です)。委託元が発行する支払明細しか手元にない場合は、まずLINEでご相談ください
- その委託元からの入金が分かる通帳、またはネットバンキングの画面(直近の入金実績。審査の中心になります)
- 顔写真付きの身分証(運転免許証など。本人確認で撮影します)
流れは、LINE公式アカウントの友だち追加 → 届いたURLから申込フォームに入力(約10分)→ 本人確認(約5分)→ 審査(最短当日・通常1〜3営業日)→ 電子契約 → 最短当日のお振込み、です。来店も郵送もありません。手順の詳細はご利用の流れ、書類と審査の見方は個人事業主の必要書類と審査で見られることをご覧ください。
同じ委託元から継続して入金がある方は、審査が進みやすくなります。逆に、委託元と契約したばかりで入金実績がまだ無い場合は、お時間をいただくか、お受けできないことがあります。
手数料と、受け取れる金額の目安
当社の手数料は買取対象額の最大22%で、審査のうえ契約前に金額まで明示します。たとえば20万円の報酬を手数料15%で買い取る場合、手数料は3万円、お振込みする買取代金は17万円です。買取対象額が3万円未満のときだけ、振込手数料660円をご負担いただきます。
手数料率は、委託元からの入金実績、支払日までの日数、二社間か三社間かなどで決まります。金額を入れて試せるシミュレーターと、手数料の考え方をまとめた手数料の決まり方と計算方法をご用意しています。
使うときに気をつけたいこと
- 毎月の常用には向きません:手数料は買取のたびにかかります。入金のずれをいったん埋めるための「つなぎ」として使い、翌月以降は通常の入金で回る状態に戻すのが本来の使い方です
- 二社間では送金の義務があります:支払日に委託元から入金された報酬は、契約で定めた期限までに当社へ送金していただきます。ほかの支払いに使ってしまうと契約違反になります
- 買い戻しを求める契約には注意:委託元が支払わなかったときにお客様に返還を求める契約(償還請求権あり)は、金融庁が貸付に当たる可能性があると注意喚起しています。当社はノンリコース型で、正当に成立した報酬について委託元の事情を理由にお客様へ返還を求めることはありません
- 委託元との取引条件そのものに問題があるとき:支払期日が60日を超えている、理由なく報酬を減らされた、といった場合は、ファクタリングの前に、厚生労働省の委託事業であるフリーランス・トラブル110番に相談する道もあります
委託元の企業の方へ
業務委託ドライバーを多く抱える運送会社向けに、スタッフの方が優遇した手数料で利用できる提携プログラムをご用意しています。貴社の支払サイクルや費用負担は変わりません。提携プログラムと、軽貨物運送会社の導入イメージをご覧ください。
参考・出典
- 特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス法)第4条(e-Gov 法令検索)
- 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」
- 金融庁「給与の買取りをうたった違法なヤミ金融にご注意ください!」
- 民法 第466条・第467条(e-Gov 法令検索)
- フリーランス・トラブル110番(厚生労働省委託事業)
- FINSTEP 料金・手数料/ご利用の流れ
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友だち追加すると、お申込み用の URL がすぐに届きます。入力は 10 分ほど、審査は最短当日・通常1〜3営業日、お振込みは最短当日です。
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